吃音の症状が出ると思ったように話せないし、周りからも変な目で見られる気がして、落ち込んでしまいますよね。
実は、吃音の症状にはいくつか種類や特徴があります。
この吃音の症状をチェックしておくと、自分が苦しんでいる理由が分かるので少し楽になりますよ。
吃音の症状について詳しくお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
吃音の症状をチェック!3つの主な症状を知っておこう
吃音の症状について、具体的にチェックしていってみましょう。
吃音の症状というのは大きく3種類あるのですが、それ以外にも吃音症状から副作用的に出てくる症状というものがあります。
この中には個人差が大きく、症状として現れやすい人とそうでない人が分かれる吃音症状というものもあるんですね。
吃音の症状は、大きく分けると以下の3つに分類されます。
- 言葉が詰まって出てこない吃音症状(・・・ありがとうございます)
- 主に最初の言葉をどもる吃音症状(あ、あ、あ、ありがとうございます)
- 主に最初の言葉を引き伸ばして話す吃音症状(あーりがとうございます)
これらの症状が、吃音の症状としてはメインになります。
順番に吃音症状を説明していきますので、一つずつチェックしてみましょう!
吃音症状チェック①言葉が詰まって出てこない難発性吃音
吃音症状として、特に最初に出やすいのが言葉が詰まって出てこない症状。
しかし、これについては周りにはあまり気づかれることはありません。
なぜなら、何も言わずに黙っているように見えるからなんですね。
(なんで黙っているの?と思われることはあるでしょう。)
この吃音症状は難発性吃音と別名で言われることもあり、多くの人が悩んでいる吃音症状です。
言葉を発することが難しいので、難発性吃音。
難発性吃音の症状というのは、特定の言葉や電話など特定の場面で出ることが多いんですね。
また、喉が締まって声が出ないような感覚に近いのが特徴です。
実際、この吃音症状で悩んでいる人は、言葉が詰まって苦しい状態から抜け出すために、自ら言いやすい方法を考えるようになることが多いんですね。
それが、言いにくい言葉を別の言葉に言い換えることであったり、どもるようにして話す方法を覚えるようになることなのです。
吃音症状チェック②どもるようにして話す連発性吃音
吃音症状のどもるようにして話す症状は、実は難発性吃音が悪化したものととらえることができます。
この吃音症状は、何度も言葉をどもることから連発性吃音とも言われることが多いのも特徴。
吃音の症状としては、一番目立ちやすい症状と言えるでしょう。
この吃音症状は難発性吃音から派生した症状なので、難発性吃音と同じように特定の言葉に対してどもることが多くなります。
吃音症状チェック③言いにくい言葉を引き伸ばして話す伸発性吃音
そして、最初の言いにくい言葉を引き伸ばすようにして話す吃音症状。
これは、伸発性吃音と言われることもあります。
実は、この吃音症状も難発性吃音から派生した症状。
つまり、言いにくい最初の言葉を、
「・・・ありがとうございます」
↓
「ああありがとうございます」
↓
「あーりがとうございます」
このように、どもる形から引き伸ばした形で発するようになるということ。
これらが吃音症状の中でも、主な症状に当たります。
吃音症状は悪化にしたがい、出てくる症状や場面が増えてくるのがつらいところ。
自分でも吃音の対策ができないまま、新しい症状に振り回され、パニックやトラウマが増えていくんです。
そういった吃音症状を悪化させないためには、早めの吃音克服をしていく必要があるので覚えておいてくださいね。
次に、これらの吃音症状を避けたり、言いやすくするために副作用的に出てしまう症状についてチェックしていきましょう。
吃音症状として副作用的に起こる4つの症状をチェック!
難発性吃音(言葉が詰まる)、連発性吃音(どもる)、伸発性吃音(引き伸ばす)。
これら3つの吃音症状から副作用的に出てしまう症状は、大きく分けて4つあります。
まず一つ目の吃音症状は、随伴症状といわれるもの。
これは、言いにくい言葉を話すときに、なかなか出てこない言葉を勢いをつけて発しようとするときに起こります。
つまり、言いにくい言葉を話すときに反動をつけることで、なんとか出そうとする行動なんですね。
主に、以下のような症状が、吃音症状の中の随伴症状です。
- 手足をバタバタさせる
- 上体を後ろに反らせる
- まばたきをする
このような反動をつけるような仕草が、随伴症状の特徴。
この随伴症状によって、最初の頃は言葉が出てくることもあります。
しかし、それに慣れてくると随伴症状が出ても、次第に言葉が出てこないようになってしまうんですね。
そのように症状が悪化してくると、ほかの随伴症状を出すようになったり、言葉は出ずに随伴症状だけが残ることがあり、とてもつらいです。
また、二つ目の吃音症状は、どもる予感がするようになること。
そう、話す前からどもる気がするんですね。
それに伴い、
- 困惑した気持ちが表情として現れる
- 落ち着かなくなったり、ソワソワしてしまう
- ごまかす(笑う、せきばらいをする)
- 話さなくなる(小声になる)
などの症状が出てしまいます。
どもる予感がするだけならまだ良いのですが、このように相手に伝わる形で症状が出てしまうと話している相手も不審に思い始めます。
しかし、この症状は抑えることができますよ。
それは、仮にどもる予感が当たっても、堂々と話し続ける努力を忘れないこと。
実際、どもることは吃音でなくても誰にでもあるんです。
あなたが思っている以上に、話している相手はあなたがどもることを気にしていません。
それに、その人だってどもることがあるのだから、気にする必要なんかないのです。
それよりも、どもった後にソワソワされる方がよほど気になりますよね。
つまり、気になのはどもること自体より、その後の挙動不審なのです。
意識して行動を変えていくようにしましょう。
また、吃音の症状が出ないように、工夫する行動を取るのも副作用的な症状の一つ。
たとえば、
- どもる前に早口で言い切ろうとする
- 言いにくい言葉を避けて、ほかの言葉に言い換える
- どもりそうになると、話すのをストップする
このような行動も、吃音症状の一つなのです。
これらの吃音症状は、続けているとさらに吃音を悪化させる原因になるんですね。
たとえば、早口で話すとさらにどもりやすくなります。
また、言い換えを頻繁にしていると、うまく言えない言葉に対するトラウマがさらに強まることは避けられません。
そして、ほかの言葉も言い換えに逃げることが増えてきます。
そして、最後に吃音症状を回避するような行動。
これもまた、吃音症状の一つなんですね。
たとえば、以下のようなものが当てはまります。
- 話す場を避ける
- 考えたり、分からないふりをする
- 言いやすいように言葉を並べ替えてから話す
ただし、このような吃音症状が出始めると、吃音がどんどん悪化する傾向があるので要注意です。
これらの吃音症状は、自分の意志でシャットダウンしていくことが大切。
つまり、正しい話し方を知り、早口や言い換えなどで逃げずに言えるようにしていくということ。
これが、吃音症状の克服には一番なんですね。
吃音症状から逃げることを考えていると、どんどん言葉が言えない不安や症状に押しつぶされてしまいます。
そうなると最終的には話すことができなくなって、外に出ること自体できない…。そんな未来が待っています。
吃音症状を自覚するようになったら、何度も言いますが、早めの対策が必要。
正しい克服法を知ることから始め、吃音症状を改善していきましょう。
吃音症状のまとめ(吃音を克服したい人へ)
吃音症状、特に副作用的に起こる症状については個人差があります。
しかし、吃音が悪化してくると次第に症状が増えて、本当につらいもの。
場合によっては、うつ病や自殺に追い込まれることもある怖い病気です。
話すことは人生の中で日常的に行われるため、対策していくことが必要ですよね。
吃音症状を克服したい方は、こちらで具体的な対策や克服法を学んでいくようにしましょう。
吃音症状を克服する方法はこちら