約束のネバーランド2巻のあらすじ
エマ達が外で遊んでいるとイザベラがエマの曲がった襟を整えます。それにエマは行ってきますのキスを返し、その様子を眺めていたレイが褒め、イザベラとクローネは意味ありげな様子でそれを見つめていました。
エマ達は盗聴器をどうやって壊すかを考えますが、メスで切ろうと思ってもイザベラに耳を触られたらバレてしまいます。またレイとノーマンは発信器が壊れない限りはイザベラの手の内ですが、発信器が壊れた時に知られる機能があると考えました。
グレイス=フィールドのみんなを連れ出す方法に関しては、みんながイザベラを信じている為、混乱させてしまうことが懸念されました。レイはみんなが足手まといだと言い切りますが、エマにはある考えがありました。それは鬼ごっこです。
エマ達が先生となり、他の子供達に遊びの中で逃げる方法を教えるのです。
鬼ごっこをしているとそこにクローネが現れました。なんとクローネも鬼ごっこに鬼として加わることになりました。イザベラに信用されていないと思っているクローネは、これを機にあわよくばママの座を奪おうと躍起になっていました。子ども達が次々に捕まり、最後に残っているのはエマ、ノーマン、レイの3人と、エマが見つけた小さい子ども達2人です。クローネは子ども達の弱点を知っており、隠れているエマに、甘いところが弱点だと指摘しました。
20分が経過しました。クローネが全員を捕まえられなかったので、鬼ごっこは子ども達の勝ちとなりました。
その後、3人は隊列を組み、チームで脱獄しようという案を考えます。
そして子ども達を引率できそうなドンとギルダに話を持ち出すことを考えました。
レイとノーマンは、ママの標的は3人であり、子ども達の中に情報を流しているママの味方であるスパイがいるのではないかと疑います。
脱獄は10日後にしようと、ドンとギルダを迎えようとしますが、最初にドンは信じてくれませんでしたが、ギルダは信じてくれます。その日にみんなが寝た頃、ギルダは部屋を出て行きます。
ドンとギルダを仲間にした中で、情報原を見つける為にレーマンはある仕掛けをしていました。一方、ママの部屋の下に紙切れが差し込まれ、そこにはロープの場所が書かれていました。
ある部屋をノックしようとしたギルダはクローネに話しかけられます。
その様子を隠れて見ていたエマはギルダが情報原ではないことを確認しますが、クローネはギルダにさらに揺さぶりをかけます。それを突き放したギルダはエマから抱きつかれました。
翌日にレイとノーマンはロープの在処を探していました。
2つ隠したうちの1つが消えていたのです。それにより、ノーマンはレイが情報原だと気づくのでした。
実はノーマンはドンとギルダだけでなく他にもう一人罠を仕掛けていた人物がいたのです。
それが、レイでした。
ドンとギルダには実際には別の場所を教えており、エマとレイの前では嘘をつき、実際にはダミーのロープは4つ隠してありました。
ノーマンのベッドの下のロープだけがなくなったことで、レイがそうだと分かったのです。
レイはずっと前からイザベラのスパイでした。
ノーマンはレイの目的がエマとノーマンを誘導し、グレイス=フィールドハウスの真実にたどり着くようにすることだったのではないかと考えます。コニーのうさぎのぬいぐるみを隠したのはレイで、しかも本物のロープの場所はイザベラに密告していなかったのです。
レイは脱獄する為に自らイザベラにスパイを志願しましたが、それはエマとノーマンを殺させない為でもありました。
レイは全員を連れて行くのは無理だから、エマを騙すように言います。全員を連れ出さないのはエマが許さないからです。ノーマンは了承したフリをしますが、レイに見抜かれ耳打ちされました。
レイはママの部屋に行き、報告をしますが、エマ達のことは告げ口しませんでした。
クローネが動き出したということを話し、さらにクローネは自分の見張り役だということをイザベラに尋ねました。
その頃、ノーマンは皆が怪物に襲われる悪夢を見てうなされていました。
翌日、レイはエマにスパイだと話しエマは驚きますが、冷静にレイに気になることを尋ねました。それはレイがみんなで逃げる案を了承したのが、らしくないということと、発信器を壊した時に誰かの耳で試したのかということです。エマは内心、怒っていました。
あくる日、エマはみんなが知らない、秘密の部屋があると言います。
その部屋はママの隣にあり、壁が隠し扉になっているのです。
それはママが本部に連絡する為の部屋だと考えます。
3人は脱獄の目処が立ち、今度は塀の上から脱獄ルートを探そう、と話します。
エマにはもう一つ報告がありました。それは図書室に数冊あった本の持ち主である、ウィリアム・ミネルヴァさんです。本の中でヒントを与えてくれているので、味方ではないかと話します。
そして、ドンはわざとイザベラにぶつかりマスターキーを手に入れます。イザベラは鍵はその1つしか持っていなくて、部屋の施錠は全てそれで済ませていると考えられました。
それをギルダに話し、イザベラの秘密の部屋に入ろうと提案するのでした。
約束のネバーランドのネタバレはこちらが参考になりました。
約束のネバーランド2巻の感想、見どころ
2巻では物語が大きく動き出し、展開が多くて面白かったです。
冒頭でエマ達の鬼ごっこ兼、逃走の練習にシスタークローネが加わるのですが、汗1つかかず、超人的な足のスピード、さらに怪力がすごくて、この人は一体何者なのか?と思いました。
子ども達の本気の鬼ごっこを知り、自分も本気で向き合う姿勢がかっこ良くて、わくわくしました。結果的に子ども達が勝ちましたが、どうなるのか分からないのが、ハラハラドキドキして楽しかったです。
ノーマンがスパイを見破る為の仕掛けは、さすがノーマンだなと思いました。やっぱり頭が良いです。そのおかげでドンとギルダが白だと分かりますが、それが原因で衝撃的な事実を知ることにもなるのでした。
見どころは、ノーマンがレイにスパイかどうか聞くところです。聞くというよりも、既にノーマンはクローネが来たその日に気づいていて、やっぱりそうだったんだねと断定するような言い方だったので、あのシーンは衝撃的でした。
レイがスパイだったと知り、ショックもありました。普段クールで何を考えているか分からないところはありますが、まさか今までトリオで仲良くやっていた仲間がイザベラの味方だったなんて、と思いました。しかし実のところ、レイは心までイザベラに売っておらず、あくまでも脱獄の為にイザベラと取引をしていただけだったのです。なのでそれを知り安心しました。全部が全部、演技で完全にイザベラの味方だったらショックですけど、そこまでではなかったのです。
また、エマとノーマンを守るためにわざと動いたりもしていました。それを知り、中身はあくまでレイのままなのだと安心しました。
さらにドンとギルダを迎え入れ、仲間が増えたことで脱獄への準備が整いだしたのではありますが、問題点もあります。
脱獄するときにエマとレイの考えに違いがあり、みんなで脱獄したいエマに対して足手まといは置いていきたいレイはこれから大丈夫なのか、どちらを優先するのだろうかと心配になります。なかなか一筋縄では行きそうにない展開ではありますが、これからどうなってしまうんだろうと楽しみでもあります。
最後には突然、図書室にある本をエマがみんなに紹介しますが、ウィリアム・ミネルヴァさんとは一体どんな人なのか気になります。色々な動きがあり、目が離せなかった巻でしたが、秘密の部屋の鍵も手に入れて、次からはまた新しい展開がありそうでわくわくします。